こんにちは。
本日は「自分に合った歌唱スタイルの見つけ方」についてご紹介して行きたいと思います。
歌唱スタイルと言ってもピンと来ない方もいるかもしれません。
「自分らしく歌う」 ということが自分自身の歌唱スタイルになりますので、それ以上でもそれ以下でもないのですが、 多くの方をボイストレーニングする中で、こういった悩みの声をたくさんいただきます。
どのように歌唱スタイルを見つけていくのか?
歌における自分らしさとは何か?
ボーカル歴28年の私なりの見解をお話しさせていただきたいと思います。
①ジャンル別に見られる歌唱スタイルやテクニック
・ これも一概に言えない側面はありますが、例えばハードロックであればシャウト、 R&Bやソウルならフェイクやメリスマ唱法、ハイトーン系のロックならミックスボイスなどなど、ジャンルごとに多く見られるテクニックと言うのはあります。
しかし、例えばロックだからといってフェイクを使ってはいけないと言うルールは無いですし、R&Bやソウルだからといって、シャウトを使ってはいけないなんて言うルールもありません。
なので、あくまでもそのテクニックがそのジャンルに使われているケースが ”多い” と言うだけです。
②アーティスト毎に見られる歌唱スタイル
・①でご説明させていただいたように、ジャンルごとに多く見られる歌唱スタイルやテクニックと言うものがあります。
これと同じように、アーティスト毎に多く見られる歌唱スタイルやテクニックと言うのも当然あります。
例えば、Mrs. GREEN APPLEさんでしたらミックスボイス、平井堅さんでしたらエッジボイス、GACKTさんでしたら細かで波の大きなビブラート、King Gnuさんでしたら透明感のある裏声、Mr.Childrenさんでしたら、爽やかで力強い高音etc…挙げればキリがありませんが、そのアーティストさんの特徴とも言える歌唱スタイルやテクニックと言うのはよく見られますね😃
③自分の歌唱スタイルの見つけ方。
・私がまだ10代の頃、全くと言っていいほど歌唱スタイルが定まっていませんでした。
GLAYさんを歌うときはTERUさん、CHEMISTRYさんを歌う時は、川端さんや堂珍さんの真似が少し入る程度で、自分自身のオリジナリティーと言うのは全く出せていなかったように記憶しています。
そんな時、当時のボイストレーナーの先生に「今はオリジナリティーを無理に出さなくてもいいから、まずはいろんなアーティストの曲を練習して、思いっきり真似をしてその人の良いクセをたくさん身に付けていけばいいんだよ。そうしたら自然に自分の歌唱スタイルが確立していくと思うよ」と言われました。
やっぱり歌を志す以上は誰かの歌真似はしたくないと常に思っていました。
しかし、そんなかっこいい事を言えるほど自分自身何もテクニックもスタイルも持ち合わせていなかったですし、何より、そんな偉そうなことが言えるほどの歌唱力もありませんでした🥲😂
なのでいっそのこと言われた通り、いろんなアーティストさんのいろんな歌い癖やテクニックをとことん真似をして練習するように心がけました。
EXILEさんを歌う時はミックスボイス、CHEMISTRYさんを歌う時はきれいなビブラート、ミスチルさんを歌う時は力強い高音etc…テクニックや歌い方を真似するようにしていきました。
すると自然とその歌い癖やテクニックも、割と最短で身に付けることができました。
そうすることで、自然と自分の歌唱スタイルと言うものが少しずつ確立していったように思います。
例えばオリジナル曲を作って歌うときが顕著なのですが、カバー曲のように参考にするボーカリストがいないので、1から自分で作り上げなければいけません。
それを作っていくと、例えばミスチルさんのような力強い高音があったり、CHEMISTRYさんのような細かなビブラートがあったり、EXILEさんのような柔らかいミックスボイスがあったり、いろんなテクニックや歌唱スタイルを織り混ぜてボーカルアレンジを組み立てていくことができました。
これも真似の1つと言えば1つなのですが、何も持っていない自分からしたら、自分らしさというものが身に付いていったのを実感した瞬間でもありました。
細かなビブラートもそもそもいろんなアーティストさんがやっています。
自分が参考にした歌い手さんがたまたまCHEMISTRYさんなだけであって、真似をして練習したとは言え声質は自分自身のものですし、テクニックは真似ではなく、あくまでもテクニックに過ぎません。
そう考えるとCHEMISTRYさんからはビブラートが勉強になった、EXILEさんからはミックスボイスで勉強になったと言うように課題曲によって勉強になるポイントは様々あるものだなと感じました。
少し長くなりましたが、結論、たくさんのアーティストさんの特徴的な部分を歌真似して課題曲を練習してみて下さい。
そういった積み重ねの中で、声のコントロールが自在にできるようになり、この部分はストレートに歌おう、ここの部分はビブラートを入れよう、ここエッジボイスを入れて切なく歌ってみよう、というようにボーカルアレンジをする際に取捨選択ができるようになります。
ちなみに、ボーカルアレンジに関してはカバー曲でもできると思いますし、オリジナル曲がある方はオリジナル曲がオススメです。
オリジナル曲が無いけど、カバー曲だとどうしても真似が入ってしまうと言う場合は、異性のボーカリストの曲をキーを変えてカバーすると良いと思います。
例えば男性の場合、男性ボーカリストの曲をカバーしようとすると、無意識にその人の真似が入ってしまうと言うようなことがありますので、そういった場合は、女性ボーカリストの曲をキーを変えてカバーをしてみるといった具合です。
自分自身の歌唱スタイルを作っていくっていうのは一見難しそうに見えますが、基本的には歌は楽しんで1つずつ練習していっていただけたらなと思います😊
それでは本日は以上です。
ここまでお読みくださいましてありがとうございました。
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