【高いキーを出すための練習方法】

2016.3.25 

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール ボイストレーナーの鈴木智大です。

以前も、【高い声の出し方】の項目で
高音を出す時の簡単なコツをお伝えしましたが、
今回は高音をしっかり出せるようになるための具体的な練習方法をお伝えしたいと思います。

高い声を出したい、と思う方はとてもたくさんいらっしゃいます。
というのも、今のミュージックシーンではトップキーの高い曲が多く、
「いつかは原曲キーで歌えるようになりたい」と考える方が多いからです。

高い声を出すにはどのような練習が必要なのでしょうか。

【正しい発声法を身につける】
単に高い声を出そうと意気込んでも、
ボイストレーニングの基礎の部分をすっ飛ばしてしまっては、むしろ逆効果になる場合があります。

腹式呼吸、共鳴、発声時のお腹の使い方などの基礎はあらかじめ身につけておきましょう。

基礎については、
【超簡単!腹式呼吸のやり方とメカニズム】
【腹式呼吸を発声につなげる方法】
【共鳴について】
を参考にしてみて下さい。

そして低音域~中音域の音はしっかり出せるようにマスターしましょう。
中低音の音すらしっかり発声できないようでは、
高音域の練習で間違いなく喉を潰してしまいます。

【自分の出せる音域を知る】
まず自分の出せる音域を調べましょう。
●表声で発声できる最低音と最高音
●裏声で発声できる最低音と最高音

鍵盤など、音階確認ができる楽器を鳴らしながら確認しましょう。

(※もしわからなければ、詳しく人に聞くか、
当スクールの体験レッスンでも確認できるのでお気軽にご相談下さい。)

これらを調べた上で選曲に移ります。

ちなみに私の表声の音域はG2(ソ)?B4(シ)です。

【練習曲の選曲の仕方】
高い声を出すための練習曲は、
基本的に自分の最高音、または最高音から半音下くらいがトップキーになるような曲を選びます。

例えば私の場合、表声のトップがB4なので
Stevie Wonderの「Isn’t she lovely」(トップキーB4)がちょうど良いです。

表声を伸ばしたい場合は表声の、
裏声を伸ばしたい場合は裏声のトップキーを基準に選曲します。

カラオケ機械の場合はキー変更が簡単にできるので、
どんな曲でも、トップキーを自分の最高音に合わせればOKです。

自分の最高音を出し続けることで
声帯周りの筋肉が鍛えられ、
声帯の伸縮がしやすくなり、
高音域に対して声帯が慣れ、高音がでるようになっていきます。

【練習時の注意点】
声帯周りの筋トレをしているようなものなので、
毎日連続で練習するなど、負担が大きくなるような無理な練習は避けて下さい。
逆に声が出にくくなってしまっては本末転倒です。

基礎を身につけ、正しい練習で無理なく行うよう心がけましょう。

【補足】
先日、ハイトーンロックボーカリストの知人とこの音域について話す機会がありました。
彼は元々トップがA4でしたが、トレーニングの末D5まで出るようになったそうです。
実際私もF#4からB4まで出るようになりました。

すぐに高音が伸ばせるようになるというような即効性はありません。
根気よく、中長期での練習が必要です。

[関連項目]
【高い声の出し方】
【超簡単!腹式呼吸のやり方とメカニズム】
【腹式呼吸を発声につなげる方法】
【共鳴について】

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