国土交通省にてボイストレーニング授業の講師を行って参りました。

2017.7.5

こんにちは。
ChihiRoボイス・ボーカルスクール 代表ボイストレーナーの鈴木智大です。

先日6月29日、大阪にある国土交通省の航空保安大学校さまへボイストレーニング授業の講師を行って参りました。

航空保安大学校とは、航空管制官を育成するための機関。
全寮制で1年のカリキュラムを学習した後、全国の空港や管制塔へ配属されるという流れです。

航空管制官はパイロットと全て英語でやり取りをし、飛行機の安全な離着陸や、安全な飛行をサポートします。

マイクを通してコンタクトを取るため、マイク通りが悪く聞こえづらかったり、滑舌が悪いと飛行機の安全に関わってしまいます。
そのため、1年のカリキュラムの中に「発声法」という項目が設けられており、その授業を私、鈴木智大が去年に引き続き担当させていただきました。

【授業で行った内容】
業務中の発声を明瞭に行う、ということで緊張感のある現場でも精神的な影響を受けずに常に明瞭でマイク乗りの良い通る声を作る、ということを目的に授業を行いました。

・腹式呼吸
・声の響きを作る(共鳴)
・発声練習
・滑舌
・通る声で音読をする

これらについて座学と実技、両面から授業を行いました。

ボイストレーニングを受けたことが無い、という方ばかりでしたので、出来る限り解りやすく解説させていただきました。

たまたま隣で試験を行っていらたしく、発声の声が少々大きかったようで体育館に移動をしました。

授業の始めと終わりに、ピックアップさせていただいた10名に用意した原稿を音読していただきました。
ボイストレーニングを行う前後ではどのように声が変化するのか、音読している本人の体感としてもしっかり響く声が作られている実感が得られているのか、という点について確認しました。

授業の終わりの方が声の抜けも良く、明瞭に聞こえる発声が出来るようになりました。

今回は3時間弱の授業で継続的なものではありませんが、自宅でも出来るボイストレーニング方法もお伝えしましたので、是非継続していただきたく思います。

そして、日本の航空の安全の一部にボイストレーニングが活かれさることを嬉しく思います。

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